東京都ホテル旅館生活衛生同業組合

新理事長 工藤哲夫 就任にあたっての抱負

20/08/06

 2020年夏、本来ならば街は東京オリンピック一色で賑わっていたことでしょう。それが予期せぬコロナウィルスの影響で外出自粛を余儀なく
され、日本のみならず世界全体に混乱が広がっております。この様な事が過去にあったのか、近年を振り返って見ると、リーマンショックが起
こりましたが、その原因は米国の金融システム崩壊にあり、世界全体の金融が崩壊した訳ではありませんでした。また、東日本大震災や阪神淡
路大震災は大災害ではありましたが、地域が限定されておりました。更に湾岸戦争やアフガン戦争もありましたが、局地戦争でありました。そ
の点、今回のコロナウィルスは地球規模で広がり、数か月に亘り世界中の人々の移動や経済活動がストップし、現在も継続しています。この様
な経験は、おそらく第二次世界大戦以来の事かもしれません。世界の人口が77億人となり、世界全体で旅行する人の数が14億人に達した現在で
は、その規模、影響共に計り知れないものがあります。そして、今後来ると予想される感染の二波、三波の事を考えると早急なる治療薬やワク
チンの開発が求められます。しかし、この様な状況でも私達は生活の為に商売を続けなければなりません。そして、その為には個々の努力は当
然として、個々では対応出来ない課題を解決する上で組合の存在は益々重要になって参ります。今回、理事就任に当り、まさかこの様なスター
トを迎えるとは予想だにしておりませんでした。前述の通り世界の人口や世界全体での旅行者数の増加は我が宿泊業界にはプラスの面も多々あ
ります。しかし旅行者が増える事による感染症のリスクも従来以上に高くなる事も認識致しました。私は今後共起こりうる予期せぬ事に対する
意識を持ちながら宿泊業が更に発展して行けるように努力して参ります。
その為に、皆様のご理解ご協力、そしてご指導ご鞭撻を切にお願い申し上げます。

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